今までもデイサービスでエリア異動はあったのですが、訪問介護へは初めてだったので、正直少し不安がありました。実は、料理が得意じゃないんです…(苦笑)。
料理を必要とするお客さまの場合、得意なヘルパーさんに代わってもらっています。男性のお風呂介助なんかは、逆に僕のほうが力もあるので適任ですし、皆で役割分担しています。
完全に1対1で、相手のご自宅に行くのと、大きな施設で複数対複数でコミュニケーションをとるのとでは、もちろん違います。
ただ、まだ歴が浅いですが、訪問介護には介護に必要なすべてが詰まっているなと感じていますね。
お客さまとの距離感をはかったり、「この人に必要な対応はどんなことだろう」と考えたり…。1対1で接しているだけに、見えてくるものが多い。人と人の関係の基礎がここにあるという感じでしょうか。
デイサービスでそういう気持ちが必要ないわけではありません。ただ、1ヶ所に大勢の方がいらっしゃったり、レクリエーションの時間があったり、また、お客さまが我々介護士に求めていることも、違ってきます。
同じ介護の仕事でも、色々違うんだなと、今さらながらに実感しています。
訪問介護は、お客さまの状況…体調や今日の機嫌・気分など、いいことも悪いことも直接知ることができます。しかも、ご自宅はお客さまのホームですから、素が見えやすいです。
そういったことを、お客さまをサポートしているという充実感ととるヘルパーもいれば、大変だなと感じるヘルパーもいると思いますが、僕は前者ですね。
そこは大きな違いはないように思います。元気で、挨拶ができる、人が好き。この3つがあればいいんじゃないでしょうか。
ただ、訪問介護の場合、「つい色々やってあげたくなっちゃう」人は、もしかしたら辛いかもしれません。
私もケアマネジャーさんに言われたことがあるのですが、訪問ヘルパーは「便利屋」ではありません。決められたことしかできないのです。
たとえば、家の電球を変えてあげたり、庭の草を抜いてあげたり…。頼まれて、時間に余裕があれば、お客さまのためにやりたくなってしまいますが、これは契約外なのでNGです。
一人がやってしまうと、次に別のヘルパーが行ったときに「前の人はやってくれたのに」となってしまいます。
公平性を保つためにも、できないことはできないとご説明します。
訪問でも、デイサービスでも、根底は自分の中では変わりません。人とかかわっているという気持ち、笑ってくれる姿…そういう部分にやりがいを感じます。
僕の中では、「人助け」という感覚はなく、人と人がかかわって、何かを少しサポートしている、コミュニケーションの延長が介護です。
いらっしゃいますね!施設によっては、人数や時間の制約で流れ作業みたいになってしまうらしく、それはイヤだと、訪問介護を選択するようです。
最初はもちろん同行して、慣れるまでサポートしますので、ご安心ください。ケアパートナーは大きな会社なので、研修や資格の補助が充実していて、キャリアアップも考えていける環境ですよ。まずは気軽にお電話ください(笑)。
「訪問介護には、介護のすべてが詰まっている」という言葉が印象的でした。
初心者の方でも、気負わず始めていただけるともおっしゃっていたので、訪問介護を入り口にするのはいいかもしれません。
ケアパートナーでは、訪問介護以外にも、デイサービス、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、グループホームなど、さまざまな施設を展開しているので、「訪問がいまいち合わない」という時にも、異動が可能なのが利点です。
30歳で測量のお仕事から介護の世界に転職し、現在15年目を迎える荒井さん。デイサービスから2019年1月に訪問介護に異動しました。
同じ「介護の仕事」でも、全く畑が違うデイサービスと訪問介護。そのやりがいや難しさを聞いてみました。