一人ひとりの利用者様へ向き合う時間
Zenken株式会社が運営しています。


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ドットラインの訪問介護
スタッフ同士の連携や、未経験からでも始めやすい研修体制も魅力のひとつ。そんなドット365で働く介護職の方へ、実際の仕事内容ややりがいなどをインタビューしました。

2024年にドットラインへ入社し、現在はドット365木更津で活躍中です。利用者様との信頼関係を大切に、心に寄り添うケアを実践しています。
趣味は猫と過ごすことで、愛猫の健康管理の時間も仕事と両立しながら日々奮闘中。
きっかけは家族の笑顔。「ここなら自分も楽しく働けるかも」
――インタビュアー
まずは、介護職を始めたきっかけを教えていただけますか?
――辻さん
私は一人っ子なんです。将来的に両親の面倒を見るのは自分しかいない。だから早いうちから介護の知識や経験を身につけておきたいという気持ちがありました。最初は訪問入浴の仕事に入り、体力的にきついとは思いましたが、「人の役に立てる」という実感がありましたね。
その後、初任者研修を取得し、デイサービスや病院での看護助手など、いくつかの現場を経験してきました。施設では利用者様との関わりも多く、やりがいはありましたが、「一人ひとりと丁寧に向き合う」という理想とのギャップを感じることも増えていったんです。
――インタビュアー
訪問介護への転職を決めたのは、どんな理由からだったのでしょう?
――辻さん
きっかけは、娘の夫がドットラインで働いていたことでした。彼は以前、職場の人間関係で悩みがちだったんですが、久しぶりに会ったときにすごく明るくて。「今の職場、本当に楽しいんだ」って笑顔で話してくれたんです。その姿を見て、直感的に「私もここで働いてみたい」と思いました。
当時の私は、小規模なデイサービスで働いていて、人手不足やシフトの問題でなかなか辞められずにいました。休日もままならず、有給も取れない状況で、「このままでいいのかな」と感じていたタイミングでした。そんな時に、家族の元気な姿を見て、自分も変わりたいと思えたのが転職の一歩でした。
「この時間はこの人のためだけ」訪問介護ならではの充実感
――インタビュアー
実際に訪問介護を始めてみて、施設との違いはどんなところにありますか?
――辻さん
一番の違いは、「この時間はこの方のためだけにある」と思えることですね。施設では一人で何人もの方を同時に見る必要があって、「ちょっと待っててね」「あとで来るね」と言わなければならない場面が多く、後ろ髪を引かれる思いもありました。
訪問介護では、利用者様と1対1。時間が決まっているとはいえ、その中で相手に合わせたケアができるのがすごく嬉しいんです。たとえば入浴の介助ひとつとっても、温度、声かけ、タイミングまで丁寧に調整できる。自分がしたい介護に近づけている実感があります。
――インタビュアー
施設介護のスピード感とは対照的な働き方ですね。
――辻さん
そうですね。施設ではどうしても効率が優先されがちで、「終わらせる」ことが目的になってしまう。でも訪問介護では、利用者様のペースに合わせて、自分も心に余裕を持って接することができる。それが、今の私にはとても心地よく感じています。
生活に合わせた働き方。柔軟な対応がありがたい
辻さんのとある1日のタイムスケジュール
- 8:00 利用者宅へ直行(デイサービスの送り出し対応を2件連続で実施)
- 9:15〜10:00 3件目の訪問(身体介護:おむつ交換・整容など)
- 10:30〜11:30 4件目の訪問(生活援助:掃除・洗濯など)
- 12:00〜13:00 一時帰宅し、猫の様子確認・昼食休憩
- 13:30〜16:30 午後の訪問介護(身体介護・買い物支援・薬の受け取りなど/平均4〜5件)
- 16:30以降 直帰にて退勤(報告はスマホアプリにて随時入力・情報共有)
- 週3回程度 事業所へ出勤し、研修動画の視聴・記録学習(キントーン使用)
――インタビュアー
訪問介護になって、働き方や生活リズムは変わりましたか?
――辻さん
すごく変わりましたね。今は基本的に8時から18時で週5日働いているんですけど、4月からは時短勤務に切り替える予定なんです。父の通院とか、猫の体調管理のこともあって、一度お昼に家へ戻れるようにしてもらってます。
――インタビュアー
それは柔軟に対応してもらえる環境ですね。
――辻さん
はい、本当にありがたいです。以前の職場では「この時間だけ抜けたい」とか「家に一度戻りたい」という要望はまず通らなかったんです。でもドットラインでは、事前に相談すればすぐに「いいですよ、調整しますね」って動いてくれて。
――インタビュアー
何か具体的に助かったエピソードってありますか?
――辻さん
ちょうど先日、父が熱を出してしまって…。過去に肺炎になったこともあるので、すごく不安で。夜のうちに「病院に連れて行きたい」とチャットで連絡したら、翌朝すぐにシフトを調整してもらえました。あのスピード感と対応力には本当に感謝しています。
――インタビュアー
それは安心できますね。
――辻さん
はい。チャットでやりとりできるのもありがたくて、誰がカバーしてくれたのかもすぐにわかるので、その人に「ありがとう」ってすぐ伝えられるんです。こういうちょっとしたコミュニケーションがあると、気持ちよく働けますよね。
――インタビュアー
家庭と仕事、両立されてる感じが伝わってきます。
――辻さん
そうですね。「働く人自身が幸せじゃないと、良い介護なんてできない」って本当に思うんです。自分の生活が整っているからこそ、利用者さんにもちゃんと向き合える。そういう意味でも、今の働き方にはとても満足しています。
信頼関係がやりがいに。「あなたが来ると心が軽くなる」
――インタビュアー
訪問介護をされていて、やりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?
――辻さん
やっぱり、利用者様に「あなたが来ると安心する」「今日はあなたが来る日で良かった」と言っていただけると、本当にやっていて良かったと思います。介護って、身体的なケアはもちろんですが、それだけではなくて、心の支えになることも仕事の一部だと私は思っていて。
ある利用者様は、以前犬を飼っていた方なんですけど、寝たきりになってからはもうペットは飼えないとおっしゃっていて。でも私が猫を飼っているという話をしたら、それがきっかけで毎回会話が弾むようになったんです。今では「猫ちゃんは今日どうだった?」が毎回のご挨拶になっていて、すごく楽しみにしてくださっているのが伝わってきます。
――インタビュアー
心の距離が近づいたことを実感されるんですね。
――辻さん
そうですね。その方が、「あなたが来ると心が軽くなる気がする」と言ってくださった時は、本当に涙が出そうになりました。ただのお世話をするだけでなく、気持ちの面でも寄り添えていると感じられて、ああ、この仕事ってすごく尊いなと思いました。
相手に合わせて声のトーンを変えるとか、会話の内容を選ぶとか、そういう些細な気遣いが大事なんですよね。一人ひとりに合った関わり方を考えて、実践できる。それが訪問介護の魅力でもあり、自分のやりがいになっています。
将来は「不安な新人さんを支えられる存在に」
――インタビュアー
これから挑戦してみたいことや、目指している将来像はありますか?
――辻さん
今はサービス提供責任者を目指して勉強中です。前の職場では資格を取りたいと言っても「うちはそういう制度やってないから」ってバッサリ断られて…。でもドットラインでは学べる仕組みがあって、契約に同行させてもらったり、実務に触れる機会もあるんです。
――インタビュアー
実際に現場を見ながら学べるのは心強いですね。
――辻さん
そうなんですよ。書類だけ見ても分からないことってたくさんありますよね。でも、同行して実際の場面を見ることで「こうやって対応すればいいんだ」って肌で感じられる。それが本当にありがたいです。
――インタビュアー
将来的には、どういった立場になりたいと思っていますか?
――辻さん
新人さんが不安な気持ちで入ってきたとき、「大丈夫だよ」「私もそうだったよ」って、寄り添ってあげられる存在になりたいですね。最初って、右も左も分からなくて怖いじゃないですか。そんなときに、安心して頼れる人がそばにいるだけで、気持ちって全然違うと思うんです。
だから、自分が経験してきたことを、次の誰かの支えとして活かしていきたい。それが今の私の目標です。
迷っているなら、きっかけを逃さず踏み出してみて
――インタビュアー
最後に、今まさに転職を考えている介護職の方へ、メッセージをいただけますか?
――辻さん
転職って、やっぱりすごく勇気がいりますよね。実際、今の職場に不満があっても「人が足りないから辞められない」とか、「新しい環境が不安」っていう理由で、一歩踏み出せずにいる方も多いと思います。
私も、まさにそうでした。ずっと辞めたいと思いながらも、人手が足りなくて、なかなか言い出せなかったんです。でも、たまたま娘の夫がドットラインでいきいきと働いている姿を見て、「あ、今がそのタイミングかも」って思ったんです。
――インタビュアー
身近な人の変化が背中を押してくれたんですね。
――辻さん
そうなんです。きっかけって、意外と日常の中にあるんですよね。気づけるかどうか、逃さないかどうかだけ。迷っている方には、「まずは一歩、踏み出してみて」と伝えたいです。
新しい環境に飛び込むのは不安もありますが、自分の可能性や、理想の介護の形に出会えるかもしれません。だから、どうか自分の直感や気持ちを信じてみてくださいね。

「向き合う介護」と「働きやすさ」
また、生活や家庭に合わせて柔軟に働ける環境、スタッフ間で支え合える仕組みが整っている点も大きな魅力のひとつ。
「自分らしく介護と向き合いたい」と願う方にとって、訪問介護という選択肢が持つ可能性を強く感じた取材でした。