このサイトは 「ケアパートナー株式会社」をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。
当サイトでは、全国にデイサービスなどを展開する「ケアパートナー」に取材協力を依頼し、ケアマネジャーの皆さんにやりがいを聞いてみました。
皆さん、ご自身の仕事によって、ご本人やご家族の生活がよくなることにやりがいを感じていらっしゃるようです。
もっと具体的な話を伺うため、ケアパートナー川口にお勤めの、ケアマネジャー猪又さんにインタビューを行ないました。
2011年からケアパートナーで働いている猪又さん。ケアマネジャーとして、地域の介護保険受給者、そのご家族のために日々尽力されています。なぜケアマネジャーを目指したのか、このお仕事のおもしろさややりがいはどこにあるのかを伺いました。
特養(特別養護老人ホーム)などで仕事をしていて、包括的にご家族のサポートをできたらいいなという思いと、わたし自身もキャリアアップしていきたいという思いがありました。
なんとか1回で合格できました。試験勉強は、もちろんそれなりにしましたよ(笑)。
あの電話は、病院と退院について相談していました。関係各所への電話対応、担当のご自宅をまわる業務と、資料作成と…。デスクワークと外出は半々くらいでしょうか。
それ以外にも、地域での講習などの業務も行っています。
月に1回は絶対にお伺いしています。近況をお伺いするだけなら、1件20~30分くらいですね。
今の時期のような、大型連休前(編集部※取材時はゴールデンウイーク前)には、「ご予定はありますか」「お食事などは大丈夫ですか?」とお伺いしたり、お体や日常生活に変わりはないかなどです。
皆さんが日々の生活に困ることがないよう、介護保険の範囲内でプランを考えるのが、私たちケアマネジャーの仕事なので、とにかく不自由はないか、不便はないか、そういったところをお伺いしています。
お一人お一人に合った対応というのは求められると思います。必ずしも、距離を詰めることが正解ではありません。
相手のお話を傾聴でき、"待てる"人間であること。けして肩入れしすぎず、公平性を保てる…。そんな人が向いています。
誰しも、人生の最後の時間を大切に過ごしたいという思いはあるはずです。その時間に役立てる存在であること…ですかね。
お客さまやご家族の方に、「いいケアマネでよかった」と言っていただけると、本当にこの仕事をしていてよかったなと思います。
そうですね…1件1件のお宅で、事情が異なりますから、それをお伺いし、でも当然できることとできないことがありますので、ご本人もご家族も、納得いただけるように着地することです。
はい。きちんと聞けて、本心を自然に聞き出すことがとても大事です。ただ、ケアマネジャーに限らず、介護の仕事は「お話を聞く」ことが、相手に信頼していただくためにも、いい介護をするためにも重要なので、"ケアマネジャーだから特に聞く力が必要"というわけではないと思います。
本当ですか?(笑)。それはうれしいですね。
3.11の震災ですね。ご自宅に安否確認のお電話をして、当面の食事を買い込み、お渡ししに行ったんです。
近くにご家族が住んでいればいいですが、皆さんそうはいきませんので…。皆さんに何もなくて、本当に安心しました。
公や、社会福祉法人の介護施設など、色んなところで働きましたが、株式会社ということもあり、とてもちゃんとしている会社です。
ケアマネジャーは、フレックスなので、どこかで残業が発生してしまった場合、他の日で必ず調整できます。
年1回の健康診断には脳ドッグもついていて、「これがついてるなんて、親切な会社だね」とお医者さんに言われたこともあります(笑)。
ケアマネジャーの正式名称は「介護支援専門員」。介護を必要とする方が適切な介護保険サービスを受けられるよう、サービスプランの提案・手続き・介護施設との話し合いなどを行う専門家となっています。
ケアマネジャーになるには介護支援専門員実務研修受講試験を受け、合格する必要がありますが、介護福祉士・看護師などのステップアップ資格としても人気を集めています。そんなケアマネジャーの主な仕事をまとめてみました。
ケアプランとは、介護保険サービスを受けるために必要な利用計画書のこと。
「誰が」「いつ」「どのくらいの期間」「どのような目的でそのサービスを必要としているのか」などを記載したもので、このケアプランの作成がケアマネジャーの主な仕事となります。
ケアマネジャーはまず、利用者の健康状態・住環境・家族の状況などをチェックし、それぞれに合ったプランの原案を作成。
その後、利用者とその家族・医師や看護師といった医療関係者・介護施設のスタッフなどを集めてサービス担当者会議を開き、プランの内容が適切かどうかを話し合います。
ケアプランに沿ったサービスが開始された後も、定期的に利用者のもとを訪れ、きちんとサービスが提供されているか・不満はないかなどを細かくチェック。プランの見直しや変更などの作業を行うのも、ケアマネジャーの大事な仕事のひとつとなります。
ケアマネジャーには、介護サービスを必要とする方とサービスを提供する業者・施設などをつなぐ橋渡し役としての役割もあります。
介護サービスには、日帰りで介護施設へ通うデイサービスや、ヘルパーに自宅へ来てもらう訪問介護などさまざまなスタイルがありますが、そのサービスを提供している業者は多種多様。利用者自身や家族では選ぶのが難しい…といった場合、ケアマネジャーが相談役となり、それぞれの介護施設・業者の特徴やメリット・デメリットなどの情報を提供します。
また、利用者や家族が介護施設・業者にクレームや要望を伝えにくいといった場合、その代弁をするのもケアマネジャーの役目。お互いが気持ちよくサービスを利用できるよう、調整を行います。
介護サービスを利用することで発生する金銭の管理も、ケアマネジャーの大切な業務です。
利用者が介護サービスを使うと、サービスを提供した介護施設・業者は国民健康保険団体連合会(以下、国保連)に介護給付金の請求を行います。
国保連は適切なサービス提供が行われたかを審査し、その上で介護施設・業者に介護給付金を支払いますが、その審査に必要な書類を作成するのもケアマネジャーの仕事です。
介護サービスを利用する方や、その家族からのさまざまな相談に応じるのも、ケアマネジャーの業務です。
相談内容にもよりますが、介護にまつわる困りごとに対して「できること」「できないこと」を判断したり、悩みや不安を解決するためのアドバイスを実施。満足度の高い介護サービスを受けられるよう、利用者の立場に立ったサポートをすることが大切です。
厚生労働省の調査によると、平成29年度(2017年)のケアマネジャーの平均月給は常勤で348,760円。この平均月給は、月の基本給に手当・一時金(4~9月支給金額の1/6)を足して算出されたものです。
介護職の中でもケアマネジャーは看護師に次ぐ高収入で、平成28年(2016年)に比べると平均月給は9,360円増加。今後もニーズが高まる職種と考えられるため、さらなる収入増が期待できます。