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近年、高齢化社会はさらに進んでおり、それに伴って介護職の需要は増えてきています。ただ、すべての高齢者に介護が必要となってくると需要に対して供給が追いつかなくなり、介護が受けられないという状況が発生しかねません。
そのような状況を踏まえて、介護が必要な状態になることを防ぐ、もしくは介護度を低く抑えるという「介護予防」という考え方が生まれました。
介護予防指導士は、介護予防の考えに基づき、高齢化による衰えが気になり始めた方や、介護状態になるのを避けたい方向けに指導を行う仕事です。
介護予防指導士の主な仕事は、介護予防になるとされる項目に対する指導になります。 具体的には、衰えやすい筋肉を維持するための筋力訓練やストレッチ、転倒予防などの運動面の内容と、摂取する栄養のケアや口の中を健康に保つ口腔ケアが挙げられます。
介護予防指導士としてのみで仕事を行うというよりは、ホームヘルパーに代表されるような介護職の方や看護職の方が仕事の幅を広げるために取得するケースが多いようです。
似たような名称の資格として、「介護予防運動指導員」という資格もあります。こちらに関しては高齢者向けの筋力向上トレーニング事業を実施するための資格で、実務経験が必要だったり、受講条件の資格が比較的上位の資格向けだったり、3年ごとの更新が義務付けられていますので、より難易度は高い資格と言えるでしょう。
一般的に介護職と言えば、介護状態になった方が出てきてから始まる仕事です。そのため、仕事をしている中で「もっと元気に動けたらいいのに」と心配することは少なくありません。
しかし、この資格を取得することで介護予防の考えを実践できるようになると、介護で大変な思いをするようになる方を少なくできることが実感できますので、介護職として経験を積んでいる人ほどやりがいを感じるのではないでしょうか。
また、就職という面から見ても一般的な介護職の資格を持っている方は多いので、介護予防指導士の資格を取っておくことで差別化になり、より良い条件で採用される可能性も出てきます。
介護予防指導士のみでの職種としては給与を表すデータはありませんでした。基本となっている職種(ホームヘルパー、介護福祉士など)に準ずる給与になっていると思われます。
医療の現場でも予防という概念は今後の社会に向けて非常に重要視されています。介護業界に関して予防の認知度は医療ほどではありませんが、今後需要と供給のバランスが崩れる可能性が高い(介護対象者が多くなり、人手不足に拍車がかかる)と思われるので、その流れを食い止め得る介護予防指導士のニーズはさらに高まると考えられるでしょう。
介護予防指導士に関しての試験はありません。10科目で21.5時間の講習を受けることで認定されます。そのため、資格取得のハードルはかなり低いと言えるでしょう。
介護予防指導士は試験がない一方で、受講対象が指定の資格保持者となっているため、無資格では原則的に受講できません。
一部を紹介すると、ホームヘルパーや介護福祉士などの介護系資格がまず挙げられます。次に、看護師や保健師などの看護系資格、理学療法士や言語聴覚士などの運動指導系資格なども対象です。その他の資格を持っている場合や、養成校の即行前で資格を取得予定の方であっても受講できるケースがあるようなので、もし気になったら個別に問い合わせてみた方が良いかもしれません。
受講料は54,000円(税込)となっています。ペアや団体で申し込むと1,000~2,000円ほど割引があります。
また、テキスト代や認定証の発行などは金額に含まれています。
受講会場に関しては、公式ホームページにて随時告知しています。基本的に都市部が多いですが、各地方でも開催しているケースも見受けられますので、気になったら早めに確認をしておいた方がよさそうです。
介護現場で働きたい場合も有効な資格ですし、すでに働いている人も介護予防指導士の資格を取れば差別化を図れます。活躍の場を広げたい人は、介護予防指導士に向いているでしょう。
介護予防は介護の必要有無を問わず、豊かな老後を過ごしたいと思っている人すべてが対象です。そのため、活躍の場は介護福祉施設だけでなく、さまざまなところにあります。
介護予防指導士は、マシンを使わない運動指導を主な仕事としています。マシンを使わない運動は、筋力訓練やストレッチだけでなく、栄養ケアや口腔ケアなども含まれるため、幅広い知識を総合的に学ばなければなりません。たくさんの知識を習得し、利用者の身体状況や要望に沿ったアドバイスを行う必要があるため、介護予防に関心がある人にぴったりです。
介護予防指導士は利用者の身体能力や認知症の程度などによって、臨機応変な対応が必要です。運動指導や栄養ケアにおいては、利用者ごとにアドバイスの方法が異なるため、その都度教え方や介護予防の方法自体を変えなければなりません。そのため、口頭だけでなくジェスチャーや資料なども交えて、上手に教えられる人が介護予防指導士に向いています。