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介護士をまとめる介護主任とは

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介護主任の役割

現場の調整役として介護士をまとめ、施設によっては「介護リーダー」とも呼ばれる介護主任。介護士としてのスキルや一定以上の経験が必要で、通常の介護業務だけでなく、介護士の指導や育成、人員配置の調整など幅広い業務を行います。与えられる裁量が大きく、やりがいがある一方で、重い責任を負う立場です。

介護主任の業務範囲

介護主任の業務は、大きく3つに分けられます。一つずつ見ていきましょう。

現場のマネジメント

利用者が安心してケアを受けられるように介護現場を管理するだけでなく、介護士が働きやすい環境に整えるのも介護主任の役割です。具体的には、スタッフの勤怠管理や人員配置、労働環境の整備など幅広くマネジメントを行います。また利用者のリスク管理や介護サービスの見直しなども業務の一環です。

スタッフの教育・育成

介護士への教育や指導、アドバイスなども介護主任が行います。施設によっては介護士の採用担当を担うことも。その他にも介護実習生の受け入れや研修の企画など、様々な業務も担当します。

利用者や多職種との連絡・調整

各所への連絡・調整も介護主任の重要な業務。介護施設において様々な職種のスタッフと連携を取ったり、緊急時・介護事故発生時に連絡を行ったりします。それだけでなく利用者の家族と面談、または連絡も介護主任の役割です。日頃から利用者の情報や介護現場の状況を把握することが求められます。

介護主任に必要なスキル

知識や技術

介護主任は、介護士に指導やアドバイスをする立場。そのため高度な介護知識や実践で生かせる技術を持っていることも重要です。知識や技術を持つことで、現場の管理だけでなく、利用者からの様々なニーズに応えられます。

リーダーシップ・マネジメント力

介護士のまとめ役として、周りのスタッフが「この人についていきたい」と思えるようなリーダーシップが必要です。主体的に行動して真摯に業務に取り組むことで、スタッフの信頼が得られやすくなります。また人材育成や現場管理を行う介護主任には、マネジメント力も必要不可欠。現場の状況を把握して、介護サービスの質を保てるように配慮します。

冷静かつ的確な判断力

介護現場では、マニュアル通りにはいかないイレギュラーな事態が発生することもよくあります。その場合、介護主任は冷静かつ的確な判断や指示を行うことが必要です。また非常事態以外にも様々な判断を求められる介護主任。人員配置を見直したり介護サービスの方向性を決断したりするときに、適切な判断を下すことも必要なスキルと言えるでしょう。

介護主任に向いている人

広い視野を持てる人

介護主任は広い視野を持ってものごとを見られる人が向いています。問題が発生すると、人は焦って近視眼的になってしまうもの。何かトラブルが発生した場合も冷静さを失わず、俯瞰することが大切です。またその場の感情に流されず、様々な意見を総合的に見て冷静に判断する必要もあります。大きい声の意見に引きずられてしまう人は、冷静さや視野の広さを意識する努力が必要です。

スタッフの相談に真摯に耳を傾ける人

まわりのスタッフとコミュニケーションをよく取って、意見に耳を傾けることも重要です。話を真摯に聞くことで、スタッフの信頼を得られます。愚痴であっても最初から否定することなく、貴重な意見・報告だと捉えられる人が介護主任に向いています。

話を聞くより自分が話したい人や相談の時間が無駄に思えてしまう人は、意識的に話を聞く努力をした方がいいでしょう。介護はチームワークなので、スタッフ全員が同じ方向を向いていた方がよりよいサービスを提供できます。問題解決を図るためにも、コミュニケーションを大切にしましょう。

現場の細かな変化に気づいて
柔軟に対応できる人

自分のやり方に固執せず、状況に合わせて柔軟に対応できる人が介護主任には向いています。逆に思い込みが激しい人や変化に対応するのが苦手な人はあまり向いていないかもしれません。介護には決まった答えがないものも多々あり、技術や経験が豊富だからといって自分の意見を押し付けていると、スタッフの反感を買ってしまいます。

みんなで協力し合い、その都度最善策を探っていくことが大切です。現場の細かな変化に気づいて、柔軟に対応することで介護士や利用者からの信頼を得られます。

介護主任に必要な資格

法律で位置付けられている職種ではないため、絶対的に必要な資格はありません。ただし介護主任の役割や業務範囲を考えると、多様なニーズに応えられるだけの専門知識やスキル、経験が必要です。多くの介護士をまとめる立場であるため、少なくとも「介護福祉士」の資格は必須と言えます。

介護福祉士の試験を受験するためには「養成施設ルート」「実務経験ルート」「福祉系高校ルート」「経済連携協定(EPA)ルート」のうち、いずれかの要件を満たして受験資格を得る必要があります。

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