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健康運動指導士とは、その名の通り健康を維持・増進するための運動方法を指導する専門家のことです。2007年に「公益財団法人健康・体力づくり事業財団」によって設立された民間資格で、一人ひとりの心身の状態に合わせて安全で効果的な運動プログラムの作成と指導を行います。
生活習慣病予防を行っていない人やこれから行いたい人を対象に、生活習慣を改善することの必要性を説明します。効果的な運動方法のアドバイスを実施。運動を始めた人に対して、スタート時に設定した目標の達成率をチェックするのも健康運動指導士の仕事です。
健康運動指導士は生活習慣の予防や健康維持・向上に役立つ運動プログラムを作成します。運動プログラムは対象者に適したものを作成しなければなりません。日ごろから生活の様子を把握しておく必要があります。生活習慣病のリスクを軽減するためには、対象者本人や家族とのやりとりも大切です。
作成した運動プログラムをもとに、実際に運動指導を行います。また、特定健診・特定保健指導での運動・身体活動をサポート。スポーツ庁が推進する国民のスポーツ習慣の増進をはじめとした多くの人の健康づくりに貢献しています。
健康運動指導士の受験資格は、健康運動指導士養成校または健康運動指導士養成講習会の卒業です。なお、健康運動指導士養成講習会を卒業に必要な単位数は、保有資格や学歴によって40単位、51単位、70単位、104単位に分けられます。
どちらも講座終了後に試験があり、これに合格することで健康運動指導士の称号を取得可能です。試験は毎年3月と9月に開催されます。
合格率は60%~80%。その年に出題される内容によって難易度は異なるものの、そこまで難しい試験ではありません。
4年制の大学を卒業して健康運動指導士の資格を取る場合は、大学の学費が発生します。在籍先によっては別途で受講料がかかる可能性もあるため、あらかじめ問い合わせておきましょう。
健康運動指導士養成講習会の卒業を目指す場合は、講習料が発生します。単位数の最も少ない「40単位コース」の受講料は133,650円(税込)、単位数の最も多い「104単位コース」の受講料は288,750円(税込)です。
これ以外にも、受験料13,619円(税込)や登録料24,200円(税込)がかかります。また、健康運動指導士の資格は5年ごとに更新が必要です。更新には22,000円(税込)の更新料が発生します。
保健医療関係者と連携を図り、病気やケガのリハビリテーションを目的としたプログラムを作成や運動指導、指導計画の調整を行います。運動指導は介護施設内のみではありません。利用者が自宅で行う運動のアドバイスも含まれます。
患者を対象とした運動による健康づくりの普及だけではありません。運動指導者のスキルアップを目的とした指導も実施。患者への運動指導では、単に身体機能の回復だけでなく精神面のサポートも行います。
介護業界や医療業界で活躍する健康運動指導士は、介護スタッフや医師・看護師、利用者や患者とのコミュニケーションが欠かせません。利用者や患者の心身の様子を把握したうえで分かりやすい運動指導を行い、健康の維持・向上とストレスの軽減を図るには、高いコミュニケーション能力が必要です。
健康運動指導士には、健康や運動への継続的な興味・関心が求められます。資格を取得したら終わりではなく、働き始めてからも学び続け、常に情報とスキルのアップデートを行わなければなりません。そのため、運動指導の専門家として、向上心を維持できる人が健康運動指導士に向いているでしょう。