認知症介護実践リーダー研修
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認知症介護実践リーダー研修とは?
認知症介護実践リーダー研修は、3段階ある介護関連研修の2段階目に当たる研修です。その目的は、介護関連の知識や技能をさらに高め、「リーダー研修」とあるように、介護チームの中で効果的な認知症介護を進められる指導者を育成することです。認知症介護実践者研修を終えた人が次に目指すべきステップとしてふさわしい内容となっていると言えます。介護の現場でさらに上を目指すには、講習会や研修の指導者となる認知症介護指導者研修があります。そこを目指すためにも、この認知症介護実践リーダー研修は非常に重要な研修なのです。
認知症介護実践リーダー研修を取得するメリット
認知症介護実践リーダー研修の資格を取得する代表的なメリットを2つ見てみましょう。
認知症対応型施設での需要が高い
認知症介護実践リーダー研修の修了者は、認知症対応型施設によっては配置義務がある場合があります。また、配置義務がない施設であっても、修了者を雇用することで認知症加算を取れるのです。このように、認知症介護実践リーダー研修を修了していることは、介護の仕事をしていく上で大きな助けとなります。
さらなるキャリアアップのために有効活用できる
認知症介護実践リーダー研修の受講条件は、「介護業務に5年以上携わり実務経験を積んでいる者で、認知症実践者研修を修了してから1年以上経っている者」とされています。このように、認知症介護実践リーダー研修は専門知識や技能を十分に習得した人が、さらにチームリーダーとして活動するために有利な研修なのです。さらに、認知症介護実践リーダー研修を修了すれば、次のステップである認知症介護指導者研修へと進むことができます。このように、認知症介護実践リーダー研修は介護職としてのステップアップに大きく役立つ研修だと言えるでしょう。
認知症介護実践リーダー研修の難易度・受講料など
認知症介護実践リーダー研修は、指定された研修対象地域の機関にて受講できます。受講できる機関については事前に確認しておきましょう。カリキュラム内容は、8~10日程度の講義・演習、3~5日程度の他施設実習、そして4週間程度の自施設実習に分かれています。講義・演習は1カ月に3~4回のペースで行われるので、カリキュラム全体の修了には3ヶ月程度かかることになります。ただし、これらのカリキュラムに要する時間はそれぞれの地域の状況によって増減するので、事前確認が必要です。
資格取得に必要なカリキュラム
研修実施校で受講するカリキュラム、および時間数の目安は次のとおりです。
- 研修のねらい…1時間
- 生活支援のための認知症介護のあり方…2時間
- 介護現場の介護理念の構築…3時間
- 介護現場の認知症介護のあり方に関するアセスメント…3時間
- 研修参加中の自己課題の設定…1時間
- 実践リーダーの役割と視点…2時間
- サービス展開のためのリスクマネジメント…3時間
- 高齢者支援のための家族支援の方策…3時間
- 介護現場の環境を整える方策…3時間
- 地域資源の活用と展開 …3時間
- 人材育成の考え方…1.5時間
- 効果的なケースカンファレンスの持ち方…4時間
- スーパービジョンとコーチング…5時間
- 人材育成の企画立案と伝達・表現技法…3時間
- 事例演習①…3時間
- 事例演習②…3時間
- 事例演習展開のための講義…1.5時間
- 事例演習①…5時間
- 事例演習②…5時間
- 実習課題設定…2時間
- 実習① : 外部実習…3日以上
- 実習② : 職場実習…4週間
- 実習結果報告を通してのまとめ…1日
カリキュラム受講料の目安
研修機関によって受講料は異なります。20,000円程度が目安となります。
試験の難易度
認知症介護実践リーダー研修は、いわゆる試験などがないので、カリキュラムをすべて受講すれば、誰でも資格取得が可能です。しかし、地域によっては研修終了後にレポートの提出が求められる場合もあります。また、受講資格は「介護業務に5年以上携わり実務経験を積んでいる者で、認知症実践者研修を修了してから1年以上経っている者」となっています。そのため、認知症介護実践リーダー研修の受講が可能な人は、自然とチームリーダーもしくはチームリーダー補佐の役職に就いている人ということになります。