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お洒落をするのはどこまで許されるのか、悩んでいる方もいるかもしれません。介護の職場においてネイルをすることはNGです。ではなぜネイルは禁止されることが多いのでしょうか。ここでは理由を解説するほか、介護士が指先のお洒落を楽しむ方法について紹介します。
ネイルをしていると、利用者を傷つけてしまう可能性があるためです。介護士は食事や入浴のサポートで、利用者の肌に触れる機会が多くあります。コーティングされて硬くなった爪だと、どんなに気を付けていても利用者の肌を傷つけてしまう危険性が高まってしまうのです。ネイルのコーティングやパーツがはがれて万が一利用者の口に入ってしまうと、誤飲事故にもつながります。
高齢者の肌は乾燥や老化で弱くなっていることもあり、些細な刺激でも傷ついてしまいがちです。さらに一度傷がつくと、なかなか治りません。利用者を傷つけるリスクを、最小限に抑えることが大切です。
ネイルをしていると爪とコーティングの間に菌が入ったり爪の裏側に汚れが溜まったりして、不衛生になる可能性もあります。介護士は利用者の食事を作ったり食事介助したりするため、手は常に清潔でなければいけません。施設内に菌を拡散しないために、介護の現場では徹底的な感染防止を行い、介護士もネイルの有無に関係なく手を清潔に保つ必要があります。コーティングに限らず、爪を伸ばすと利用者を傷つけてしまう可能性もあるため短く切り揃えておきましょう。
ネイルは利用者を傷つける危険や不衛生というリスクがあることから、関わる人に不快感を与えてしまうかもしれません。利用者だけでなく利用者の家族にも、派手なネイルの介護士に預けるのは不安だと感じさせてしまうことも。利用者や利用者の家族、ほかのスタッフに好感をもってもらって信頼関係を築くためには、身だしなみに気を遣う必要があります。介護施設は衛生的にも安心できる場所であるべきです。信頼感を損なわずに不安を払しょくするためにも、派手なネイルはやめておきましょう。
施設によっては、ネイルが許可されているところもあります。しかしすべてのネイルが良いわけではなく、透明やピンク、ベージュ系の目立たない色ならOKという施設が多いようです。許可されている理由は、爪を保護するため。介護士は手を洗ったり消毒したりする機会が多い仕事だからです。
こまめに手洗い・消毒していると、どうしても爪が割れたり欠けたりしやすくなります。その予防策として、爪を保護するために目立たないネイルを許可している施設もあるのです。ネイルをするとしても、利用者の安全と気持ちを考えて、清潔感を保つことを心掛けましょう。
介護職でネイルをする場合は、ジェル状の樹脂で弱い爪を保護するジェルネイルがおすすめです。ただし爪の長さが伸びすぎないように、少なくとも3週間に1回はネイルサロンでメンテナンスが必要です。
ネイルで指先のお洒落をしたい場合、休日だけ、簡単に落ちるネイルを楽しみましょう。ジェルネイルは落とすのに手間がかかるため、速乾性のマニキュアがおすすめです。マニキュアの中には、お湯で落とせるものや簡単に剥がせるものもあります。その日の気分に合わせて、様々な色やデザインを楽しんでみてください。
ネイルが禁止の職場でも、足の指であればネイルをすることができます。介護士は入浴介助の際も介助用の長靴やサンダルを履くことが多く、足は靴や靴下で隠れているので好みのネイルにできるでしょう。足の爪は手の爪より伸びる速度が遅いため、手よりも長い期間、好みのデザインを楽しめます。
こだわってネイルケアをすれば、爪がつやつやになって仕事中も気持ちが高まります。爪の健康管理と保湿を続けることで、強度と美しさを兼ね備えた爪元を実現可能。ただし爪を磨きすぎると、薄くなってしまうこともあるため注意が必要です。
介護士にネイルが許可されている施設に就職すれば、日頃からネイルを楽しむことができます。中にはお洒落だけでなく、爪が割れやすい・欠けやすいという悩みからネイルをしたい方もいるでしょう。ネイル禁止の職場では、事情があったとしても例外的に許可してもらうのはなかなか難しいものです。ネイルNGの職場に許可を求めるよりは、心理的負担を軽減できるという点からも、ネイルが問題ないと考える職場を検討しましょう。