このサイトは 「ケアパートナー株式会社」をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。
結論からいえば、運転免許がなくても介護職として働けます。たとえば施設介護なら、業務が施設内で完結することが多いので、運転免許がなくても問題は少ないでしょう。ただ、急を要する場面がないとも限らないので、あるほうがいいのは確かです。
また、都心部か地方でも事情は違います。東京都心は交通渋滞や駐車場所や駐車料金でコストの問題もあり、訪問介護でも自動車が必要になるほどのエリアをカバーしていない会社もあるほどです。異動は公共交通機関でも対応できます。
逆に地方だと、自動車免許の重要性は高くなります。訪問介護も契約した利用者の家が自転車で移動するには離れ過ぎているケースもあります。最寄り駅から徒歩30分以上離れている場合もあるでしょう。そのため、地方で介護職をするなら免許はあったほうがいいのです。ただ、入居施設での介護職なら仕事で運転をすることはありません。そのため、業種により免許を持ったほうがいいかが変わります。
介護職で車を運転する機会が多いのは、デイサービスや訪問介護や相談員やケアマネや管理者です。デイサービスの場合だと、業務に利用者の送迎があります。
他に必要とされるのは、病院の付き添いや買い物代行、グループホームなら、食材の買い出しをする場面です。外出するレクリエーションでも、花見に行くなら車を運転しなければなりません。ただ、車を運転する得意の担当者がいるなら問題にはならないでしょう。
介護業界全体でいえば、転職したくても運転免許がないと不利になるとはいいきれません。求人票を見ると、運転業務なしでも歓迎するところはあるからです。
逆に運転免許所有者優遇のように、持っていれば優先的に採用面接をするという事例は確かにあります。その点を見れば不利かもしれません。ただ「介護業界は運転免許を持っていなければお断り」ということではなく、職種、業務、会社の方針で変わると考えておいたほうがいいでしょう。
有料老人ホームは、高齢者を対象に、心身の健康を維持しながら生活できるように配慮された住まいです。介護付き有料、住宅型有料、健康型有料の3種類があります。介護付き有料老人ホームは24時間生活サポートが業務です。食事、入浴、排泄、選択や部屋の清掃、レクリエーション、リハビリ、食事サービスの提供をします。職員も多く、運転が必要なら他の職種の方がやることが多いです。
要介護1以上の高齢者が在宅復帰を目指し、医療、介護、リハビリ、栄養管理を受けて生活をします。病院から家へ戻るためのリハビリをするための中間施設という役割です。入所者の介護業務ですが、多くの場合、施設内での業務が中心のため、自動車で移動する機会はほとんどありません。
有料老人ホームは、介護付き、住宅型、健康型の3種類があります。食事の提供、清掃、洗濯の生活援助、入浴介助やおむつ交換が業務内容です。医療サービスが充実している施設もあり、経管栄養の注入を担当することもあります。レクリエーションはありますが、介護職ではなく他の担当者がするところも多いでしょう。
デイサービスやグループホームのような通所、小規模の施設は介護職も運転を任せられるケースがあります。老人ホームや介護老人福祉施設は、大規模なところも多いため、比例して職種や人員も多いです。ただ、デイサービスやグループホームは小規模なところが多く、介護職が運転業務を兼任するケースがあります。
受診対応も介護職が担当するところも多い傾向です。ただし、絶対的ではなく施設によって事情は異なります。デイサービスやグループホーム、小規模施設の転職を検討するなら、各施設の応募の際に「自動車免許がなくても大丈夫か?」と相談をおすすめします。
介護職が仕事で運転をする車は福祉車両です。福祉車両は大型から小型までさまざまなタイプがあります。大型の場合、キャラバンやバネットのような大型車です。小型の場合は、ルークスや軽自動車を運転します。
日常的に大型車を運転しているなら対応できるかもしれませんが、普通免許を取って以降、軽自動車しか乗っていない方は車幅や目線の位置も含めて少し練習したほうがいいかもしれません。
福祉車両の場合は、車いすをリフトに載せることができます。当然、操作方法を覚えることも必要です。一般的に多くの施設で運転が求められる車は大型車が多いでしょう。
そもそも介護職が利用者の送迎を求められることは少ないです。求人情報を見ると、運転することを業務内容に加えた求人が多く、その記載がない求人は基本的に送迎の仕事は担当しないと判断できます。ただし、デイサービスやグループホームで、特別な事情でスタッフが不足している状況なら兼務を求められるかもしれません。
介護職以外にも、介護支援相談員や生活相談員が運転業務を担当することも多いのです。とくに相談援助職の方は、入居を予定している方の自宅に出向く機会がたくさんあります。
自動車免許がない介護職なら、人が多いかどうかもチェックしましょう。運転に関して多職種のサポートがある施設なら介護業務に集中するほうを求められます。同時に求人票に、自動車免許が必須ならその旨が記載されているはずです。その点もチェックすれば、運転免許がなくても歓迎してくれる施設は見つかるでしょう。