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介護福祉士実務者研修とは、介護福祉士になるための大切な研修です。介護福祉士は、高齢者や障がい者などの食事や排泄、入浴などの身の回りの世話を行う国家資格の専門職で、実務経験者が国家資格・介護福祉士を受験するためには3年以上の実務経験と6カ月以上の実務者研修の受講と修了が義務づけられています。
介護福祉士実務者研修と似たような資格に、介護職員初任者研修がありますが、国家資格・介護福祉士の試験を受けられるのは介護福祉士実務者研修修了者です。
介護職員初任者研修修了者は、ホームヘルパー2級に相当する知識や技術があるとみなされますが、介護福祉士実務者研修は、その上位にある研修です。介護福祉士実務者研修を修了すると、介護職員初任者研修を受けただけではできない医療行為もできるようになり、サービス提供責任者にもなれるので、転職に有利です。
介護福祉士実務者研修を受講するメリットは3つあります。
介護福祉士実務者研修を修了すると、専門的な知識と技術が身につき、医療的ケア(胃ろうの経管栄養やたんの吸引など)もできるようになります。資格手当がつき、収入をふやすことができます。
国家資格の介護福祉士試験を受けられる条件が、介護福祉士実務者研修を修了することです。ただし、実務者研修を修了しただけでは介護福祉士試験を受けることができません。3年以上の実務経験が必要となります。
介護福祉士実務者研修を修了していると「サービス提供責任者」になることができます。 「サービス提供責任者」はケアマネジャーや介護ヘルパーとの連絡・調整をする仕事で、指定訪問介護事業所には、利用者数40人に対して1人以上の「サービス提供責任者」を配置することが義務づけられています。そのため、介護福祉士実務者研修を受講すれば転職に有利です。
受講資格は学歴・年齢を問いませんが、無資格・未経験の方は介護職員初任者研修から受講されることをおすすめします。
介護職員初任者研修のカリキュラムは全9科目、合計130時間なのに対し、介護福祉士実務者研修は20科目、受講時間は450時間。介護職員初任者研修にはないコミュニケーション技術や、たんの吸引や胃ろうの経管栄養などの医療的ケアの知識や技術を深く学ぶことができます。
介護職員初任者研修を受けると免除される科目があり、学校の設備も違うので、2万円程度から14~15万円と受講料に幅があります。気になったスクールを比較検討するといいでしょう。
雇用保険に3年以上加入している方は、実務者研修の受講料を、国が最大10万円まで負担する「教育訓練給付金制度」を利用できる場合があります。
介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修に比べると研修時間も科目も倍以上になります。たんの吸引や胃ろうの経管栄養など医療的ケアは、講義の50時間とは別に演習を終了する必要がありますが、研修を修了すると、サービス提供責任者になれて転職にも有利。要介護者本人から「ありがとうございます」と言われる、やりがいのある仕事なので、受講をおすすめします。
介護福祉実務者研修は、介護職員初任者研修の上位資格です。介護福祉士の受験要件のひとつですから、ある程度、介護の専門的な知識と技術を修得していると判断されます。
介護業界でプロとして活躍するためのスタートラインが、介護職員初任者研修であり、介護福祉実務者研修はより高みを目指すためのもう一段回上の資格と考えればいいでしょう。訪問介護事業所で経験を積んでいる介護福祉実務者研修修了者もたくさんいます。
訪問介護事業所では、直接的に利用者と触れ合う介助やサポートが増える業務です。入浴、着替え、排泄の介助とともに、準備や片付けも担当します。利用者に対する生活面でのサポートは、掃除や洗濯や買物、移動の介助まで生活全般です。
特別養護老人ホームの利用者の多くは要介護度が高い人です。寝たきり、車いすの方もいて、ひとりで入浴する方はほとんどいません。認知症や、身体機能は大丈夫でも判断力の問題がある方もいて常時見守りが求められます。
特別養護老人ホームで働く場合、専門的な知識とスキルがないと対応できません。そのため介護職員実務者研修の方にとってはスキルアップにつながるのです。無資格や初めて介護業務を行う方と比べると介護に関する専門的な知識と技術があると一目置かれます。
キャリアアップを考える上でも、介護職員実務者研修の方が特別養護老人ホームでの経験は意味があるのです。業務内容は大変ですが、介護福祉士にステップアップする上でも重要なポイントになる職場といえるでしょう。
サービス付き高齢者向け住宅は、サ高住やサ付きとも呼ばれるバリアフリーの賃貸住宅です。要介護度は比較的軽いが自宅で生活するには難しい方をサポートします。居室は台所、トイレ、浴室もあるため、自立して生活できるのが特徴です。
サービス付き高齢者向け住宅は、介護職員初任者研修の方も働いています。介護職員実務者研修の方も選択肢に入れていいでしょう。入居者は要介護度が低くコミュニケーションも多くなります。介護業界で必要なコミュニケーション力をアップさせられる、接遇スキルを活かせるのです。
介護職員として3年以上のキャリアがあるなら、通常は初任者研修レベルの知識やスキルが身についています。実務者研修からはじめても問題ないです。介護福祉士を目指しているなら、実務者研修を取得すると受験資格も得られます。実務者研修からスタートしたほうがいいでしょう。
介護業界未経験で実務者研修からはじめるとスキルアップも早いです。その分、苦労を伴う可能性があります。介護業務は知識もスキルも経験も必要です。介護や医療の資格もなく、未経験で実務者研修からはじめるとその分苦労します。スピードを考えて実務者研修からスタートしたが、知識不足で苦労続き。結局、初任者研修からはじめた人に抜かされることもありえるのです。