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制服を支給する施設なら考えなくても済みますが、私服勤務の職場では自分で選ばなければなりません。介護職の服装の選び方のポイントを解説します。
介護職の業務では、介助や移動が多く動きやすさを優先した服装にしたほうがいいでしょう。見映えを優先し、サイズが小さい、伸縮性がないと窮屈です。逆に大きなサイズやだぼっとした服も動きづらくなります。サイズを合わせる、伸縮性があり動きやすい服装が一番です。
介助では利用者に触れることになるので、清潔感がないと嫌がられるため注意が必要です。シワや汚れがあると利用者や家族にも不安感を与えかねません。
快適に仕事をするなら機能性も重視したいところです。清潔感にも通じますが、汗で濡れているような服だと利用者に嫌がられますし、着ている本人も肌に貼り付いて動きづらく不快でしょう。速乾性や通気性が高い服を選んだほうが無難です。
動き回ることを考えるなら、運動靴やスニーカーがベストです。業務の中に入浴介助があるなら、すぐに脱げる靴、紐だと時間がかかるため、面ファスナータイプや簡単に着脱できるものを選んだほうがいいでしょう。
ポロシャツには襟があり、他の服より落ち着いた印象を与えます。Tシャツと同様に動きやすいのもポイントです。無難という点でポロシャツは介護の現場に適しています。
ポロシャツは家でも簡単に洗濯できます。シワができにくいですし、伸ばして干すだけでOKです。
介護を想定したデザインのポロシャツもたくさんあります。利用者にいじられないようボタンがないタイプや、ポケットがサイドに付いているものも。介護士の利便性だけでなく、利用者の安全を考慮しているのが特徴です。
介護職がエプロンを着用していることが多いのは汚れに強いためです。食事、清掃などをする場合は注意しても汚れてしまうもの。エプロンなら着ている服が汚れないし、洗濯も容易なので重宝します。
有料老人ホームは設備やサービスレベルが高いところが増えています。高級志向の職場でスタッフが私服だと、高級感という演出は簡単に崩れます。そのため服装を統一し、ホテルスタッフのような制服を支給しているところも。もし見た目を意識した制服を着用する必要があるなら、動きやすさやクリーニングについて事前に確認したいところです。
特別養護老人ホームの利用者は介護度が高いため、食事や清掃など、生活サポートが多くなります。Tシャツやポロシャツ、パンツはジャージなど、動きやすさや機能性を優先させたほうがいいでしょう。ポロシャツを制服として採用している施設もあります。
病院も動きやすい素材の制服が支給されることが多いです。また、看護師と混同されないように服装で職種を色分けしているところもあります。
規模が大きいと制服が支給されることもあります。ただ、小規模なところだと介護職は自分で用意するところも多いです。訪問するわけですから、自転車や徒歩での移動も考えて動きやすさを重視したほうがいいでしょう。
仕事でも自分らしいオシャレをしたいからと、装飾が多いデザインを選ぶのはNG。利用者の髪の毛がボタンやビーズに絡むリスクや、ポケットも利用者が意識せず指を入れて、捻挫、脱臼の危険性があるからです。フードも引っかかって転倒のリスクがあります。介護現場では服装も安全性を考えなければなりません。
また、奇抜なデザインの服装をするのは浮くだけです。派手で個性的な服装だと上の年代が多い利用者にとっては理解できず不安につながります。服にドクロのようなデザインがあると、黒と同じように縁起が悪いと不快に思われかねません。
介護職は利用者に限らずその家族や外部業者など多くの方に見られます。胸元が空いていたり、しゃがむと下着が見えたりするような服装はNGです。施設全体の印象にもつながるリスクがあります。
喪服で使われる色からもわかるように、黒は死を連想させます。イエローやピンクのような明るいパステルカラー、白やベージュといったナチュラルカラーが無難です。
服装と同じくメイクも抑え気味にしましょう。派手なメイクだと、清潔感がないですし、利用者も安心できません。
基本的にはナチュラルメイクにしたほうがいいでしょう。介護施設で働いているという点を意識せず、ふさわしくないメイクだと浮いた存在になるだけです。服装も含めてですが、利用者、その家族、外部業者にも安心してもらうためにも、落ち着いたメイクを心がけましょう。